高家神社
高家神社とは
数々ある神社の中でも、特に料理が好きな人におすすめしたいのが千葉県南房総市にある「高家神社(たかべじんじゃ)」です。
高家神社は、日本でも唯一の料理の神である磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)を祀っている神社です。
磐鹿六雁命は「日本書紀」に登場するだけではなく、延暦8年(789年)に磐鹿六雁命の子孫として知られる高橋氏が朝廷に奉った「高橋氏文」でも言及されています。
景行天皇が安房の浮島の宮に行幸された際に、磐鹿六雁命がその場で獲れた堅魚(かつお)と白蛤(はまぐりのこと)をなますに調理して天皇に差し上げました。
この料理に感激した天皇は、膳大伴部(かしわでのおおともべ)を磐鹿六雁命に授け、以来、皇室の食事を司るようになります。
磐鹿六雁命の尊称が高倍神であったことから、高家神社の名前が付けられて現在に至っています。
高家神社で行われる神事
料理の神を祀っているということから、高家神社では毎年5月17日、10月17日(旧神嘗祭)および11月23日(旧新嘗祭)に「特殊神事 庖丁式」が行われています。
鯉、真鯛、真魚鰹などに手を触れることなく、包丁とまな箸を使って調理をする様子は一見の価値ありです。
毎月17日には包丁供養祭が行われていますので、興味のある方は行ってみるといいでしょう。
神社では、限定醸造醤油「高倍」も購入することができます。
高家神社へのアクセス方法
高家神社は、JR内房線千倉駅から約2kmの場所にあります。
千倉駅からはJRバスに乗ってバス停「高家神社入口」で下車するか、タクシーを利用するのが便利です。
自家用車やバイクでアクセスするのであれば、富津館山道路の富浦I.Cから16km、約25分の道のりとなっています。
高家神社の周辺には観光スポットもいくつかありますので、合わせて訪れるのも楽しいものです。
高家神社から8.8kmの地点に位置する南房総市白浜町の厳島神社は、松林に囲まれた古い神社で、とても雰囲気があります。
こちらの神社は「子宝の祠」として知られています。
すぐ近くには野島崎灯台もあるので、合わせて観光巡りするのがおすすめです。
野島崎灯台は高さ24mの灯台で、展望台に登って周囲の景色を楽しむことができます。
また、高家神社から5.6kmのところには道の駅 ローズマリー公園があり、イギリスの雰囲気を味わうことができます。
ローズマリーガーデンの他にもシェイクスピア・カントリー・パークとリバーサイドプラザと呼ばれる公園があり、清々しいひとときを過ごすのにはぴったりです。
神社から約1kmのところにはお寿司で有名な「大徳家」があり、神社の由来を納得させるような美味しいお寿司を堪能することができます。
特に元祖のなめろうや房州黒あわびは逸品です。