玉前神社
御来光の道と海の神様が鎮座する聖地
千葉県一宮町で毎年9月10日と13日に執り行われる御祭り、「上総十二社祭り」でも知られるのが玉前神社です。
関東の中でも非常に大きな力を持つスピリチュアルな場所として、多くの人々から信仰を集めています。
玉前神社が類いまれなるパワースポットとして知られているのは、レイラインとも呼ばれる聖なる地脈がスタートする地点だからです。
春分の日と秋分の日に玉前神社から昇る朝日は、寒川神社や富士山、琵琶湖の竹生島、西の富士ともいわれる霊山の大山をまっすぐに貫いて、神代から存在する出雲大社へと至ります。
このため、玉前神社は非常に大きな力を秘めた神社として知られているのです。
ご祭神は、玉依姫命です。
海の神様である玉依姫命は九十九里浜から上陸し、豊玉姫命の息子である鵜葺草葺不合命を養育しました。
その後、玉依姫命と鵜葺草葺不合命は夫婦となり、神武天皇を出産したと伝えられています。
女性の願いを叶える玉依姫命
祭神の玉依姫命は初代天皇である神武天皇の生みの母親であることから、女性の守り神として知られています。
縁結びや安産、子宝など女性にとって嬉しい御利益を授けられる神様として広く信仰されてきました。
源頼朝の妻の政子が安産祈願を行った神社としても有名です。
神社の境内には、特に御利益があらたかな3つのスポットがあります。
1つ目は本殿ですので、まずは本殿に祀られている玉依姫命に参拝しましょう。
2つ目は本殿の左側にある「はだしの道」で、白い玉砂利が敷かれたこの道は心身を清め、パワーを授かる場所です。
必ずはだしで、時計回りに3周しましょう。
1周目で気持ちが無垢になり、2周目で気合いが注入され、3周目では気が満ちあふれるとされています。
玉砂利が足の裏を刺激して、歩いている内に体がぽかぽかし、心身ともに充足するのが実感として得られることでしょう。
3つ目は、「子宝・子授けいちょう」です。
手水舎の近くにある「さざれ石」の隣に、3本のいちょうのご神木「子宝・子授けいちょう」が立ち並んでいます。
奥のオスの木から真ん中の子供の木、手前のメスの木へと両手で触れると、子宝のパワーが授かるといわれています。
上記の3つのパワースポットに加え、樹齢千年のご神木など、境内には見どころが満載です。
玉前神社への行き方
鉄道でのアクセスは、JR東日本外房線「上総一ノ宮」駅下車、徒歩7分です。
マイカーでは、九十九里波乗り道路の一宮IC下車すぐです。
玉前神社を訪れたら、サーファーにも人気の御守り「波乗守」や「月日守」の受領を御すすめします。
「波乗守」はサーファーの聖地でもある九十九里に位置する玉前神社ならではの御守りです。
サーフィンの安全を祈願するものですが、人生の荒波を乗り越えるという御利益があるため、一般の方からも大人気です。
月の満ち欠けを表す月日の御守りは、女性の体のリズムを正しく保つ御利益があるとされています。